毎月、赤ちゃんの能力を優秀にする抱っことおんぶの連続講座を開催しています。

これまでは支援者向けや、誰かに伝えたいと思う方に向けてと研修という形でお伝えしてきました。

この講座は、子育てするお母さんたち自身が「知る・学ぶ・今活かす!」この3つ軸に、抱っことおんぶについてをただのHow toだけでなく、発達の事を含め多方面からしっかりと学んで頂き、何より赤ちゃんひとりひとりが本来の持つ能力を発揮できるように、そしてお母さん力を高める為の講座です。

↑写真は、講座の後に参加者の皆さんで一緒にランチを囲んでいます。盛り付けは参加者さんで♡それがまた良きです(^^)

第4回目のテーマは、

「おんぶのおもしろさ」を科学するでした。

そもそも科学するとは、物事を客観的に観察して、その裏側にある仕組みや法則を自分の頭で探って理解しようとする事です。

元々このタイトルを考えたのは、何年も前の話です。赤ちゃんの発達を勉強していた時に出逢った本がありました。タイトルが「子どもの体のおかしさを科学する」だった記憶があり、子どもたちの発達や体の異変に気づいていた時になるほど!と思った時、私は抱っこやおんぶを科学して講座にいつかしたいと考えていました。ただ、講座にしてもきっと受ける人がいないんじゃないかな~と考えていたりしてずっと胸の奥にしまっていたのですが、段々と経験を重ねるにつれて志の高い方が集まって下さるようになり、よし!このタイミングだ!!と思い切って公開に踏み切ったという経緯です。今回のようにとても深くて不思議なお話なのですが、皆さまが学びに参加して下さっているのでとても嬉しいです。

さて今回、おんぶを科学するということでした。

皆さん驚かれていたのですが、一度もHOW TOをお伝えすることはありませんでした。お伝えしたのは、おんぶと体の仕組みから読み解き、おんぶはどうして赤ちゃんにいいのか、おんぶをすることの意味、おんぶと脳の関係性、何より子育てにおいて記憶として我が子に残るものはどういうことなのかをお話させて頂きました。

不思議なのですが、いつもこのようなおんぶの講座をすると…遠い昔の記憶が蘇る方がいらっしゃいます。それは、自分が負われた記憶だけでなく、親にこんなことをしてもらったなどの記憶もです。

実はその蘇る記憶にはちゃんと理由があるのです。それがおんぶを科学するという正体なのです!!

この写真は、私。子どもが大きかったので、それを見た友人がおんぶをすると子育てが楽になるよと教えてくれ、私の子育て人生で初めておんぶをした写真なのですが、実はこのように抱っこ紐でぶら下がっている赤ちゃんには、先にお話をした「おんぶをしてもらった記憶として残ることは難しい」というお話と合わせてお伝えしました。

そうすると決まって頂戴するご感想は、第一子の時に聞いておきたかった…や、自分の子育てを省みる方が多くいらっしゃるのですが、いつも子育てに遅いという事はないという事と、子育てに大切なのは抱っこやおんぶだけではないお話をします。もちろん、子どもとの関わり合いの中で80%以上を占めているといっても過言ではない抱っこやおんぶは、赤ちゃん時代からの体を育てる一生の土台となります!!が、過ぎてしまったことを悔やんでもしかたないのです。

かくいう私も、抱っこやおんぶについて深く学び実践したのは3人目の娘からなのですから。

実は、ちょうどこの講座をする前後に長男が熊本から帰省していました。というのも、体への違和感からの熊本で受診をするも、本人が納得もいかず不安でいることが伝わったので、初めて「帰ってきなさい」と言いました。頑張れるように背中を押すのも親の役割ですが、頑張りすぎているときに一旦引かせてみるのも親の役割だと思っているからです。セカンドオピニオンとして、地元三重で再受診を希望していることを伝え、帰ってきていました。(何事もなく、この後帰寮しています。ご心配頂いた皆さまありがとうございました。)

講座のご感想を皆さまから頂いた中に、子どもが大きくなってからおんぶってできるのだろうか?というものがあったので、息子に相談して実際にやってみました(笑)

私よりも身長も大きく、体重も重い思春期絶頂期の高校二年生をおんぶすることに成功しました。

だいたいこれくらいになると、自分よりも大きくなるので母親が負われるパターンが世間では多いとは思うのですが、余裕!!でございました(笑)

母親として未熟な上に、幼い頃、今私がお伝えしている適切なおんぶをして育ててこなかった長男ではありますが、この瞬間の記憶とは、お互いに生涯残るのではないか。そんなことを考えながら、この尊い時間を過ごすことができました。

この抱っこやおんぶを学んだ際、課題図書ともなっていた著者レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」。この中に子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要でないと固く信じています。という一文があります。

赤ちゃんや子ども時代の豊かな記憶とはやがて、大人になってふと蘇ったときに自分自身を支えてくれる尊い記憶となります。ですが、それは自然に身に付くものでもなく、最初から赤ちゃんが広い世界をもっているわけではありません。

近年、抱っこってなあに?と問いかけると、「運ぶ」という回答を受けるようになりました。寝かしつけする為であったり、単なる運ぶ為の方法なのではなく、どうしてそうするのか?の仕組みそのものを感じることが大切なのではないかと思うのです。人間関係の土台とは、身体と身体のふれあいから、目には見えないコミュニケーションから始まります。

この記事をみているあなかも、ただ抱っこやおんぶをするのではなく、赤ちゃんを感じながら自分の身体を感じながら、今ここを感じてみて下さいね♡