【開催報告】6/4短期集中子育て講座~すぐ動く子になるための声かけ術最終日~

短期集中子育て講座【『すぐ動く子になる』ための声かけ術】の最終日、3回目の講座が6月4日に開催されました。

ご参加頂きました皆さま、ありがとうございました。

無気力・不安な子どもの増加

今、小学校・中学校・高等学校、どの世代においても半数以上が『無気力、不安』を理由に社会との関わりを閉ざす子どもが増えていて、その割合は年々増加傾向にあるそうです。

目には見えないけれど、子どもたちの豊かな人生のために不可欠な『やる気』を持つということが、どんどん失われていっています。

「やる気」とは何か?

『やる気』とは、正体不明です。
先にお話したように、目には見えないし、まして技でもなんでもない。
これまでの講座で、その正体不明である『やる気』というものとは何かを言語化してきました。

『やる気』には、大きく分けて二種類あります。

①外発的やる気
自分の外からの何か要因があって起こるもの。
→言われてやる

②内発的やる気
自分の中から湧き出るもの。
→自らやる

あなたのお子さんには、どちらの『やる気』を持って欲しいと思いますか?

「②内発的やる気」を選ぶ方が大半なのではないでしょうか。

・わからないとき「わからない」と言える。
・言い訳せず、誰にのせいにもせず、自らの行いに対して「ごめんなさい」と言える。
・素直に「ありがとう」と言える。

これらの言葉を自発的に発せられることは、人としてとても大切であり、人生を何倍にも楽しくしてくれます。

では、どうすれば『内発的やる気』つまり、自分から行動できるようになるのでしょうか?

『内発的やる気』を起こすには?

子どもが『内発的やる気』を起こすためには、
①当たり前に満たされる欲求が満たされているか。
②お母さんが子どもの行動に対してどう対応するか。

が重要になります。

親が子どもが必要としている適切な対応ができれば、
『私はありのままを愛されてるんだ』
『私はこれで良いんだ』

という自己肯定感を育みます。

そして、
『きっとできる』
『やってみたい』
『もっと成長したい』

と自分自身を高めていこうとする欲求へと変化していきます。

さらに、
『家族やクラスの役に立ちたい』
『だれかの支えになりたい』
というように、【自己肯定】から【他者肯定】ができるようになり、集団や社会への貢献欲求が芽生えてきます。

このように、親子の適切な関わり合いは、子どもの心を育てることに深く影響を与えていて、その積み重ねが【内発的やる気=自ら動ける子】へと繋がっていくのです。

いかがでしたか?

今回キーワードとなったのが、お母さんが「ご機嫌でいる」ということです。ご機嫌という空気感を味わうことは、自分も周りの人の気持ちをあたたかくしてくれます。ご参加くださった皆さんは、毎日そのご機嫌でいるということを心がけて下さり気づきがたくさんあったとお話下さいました。ご機嫌というふわっとしたものですが、モデルとなる絵本のお母さんをどこか頭の片隅において、子どもとの暮らしの中で活かして下さったそうです。

皆さんもぜひ、このご機嫌なお母さんってどんなんかな?って考えてみて下さいね。

講師 佐々木尚子より

母親とは、山のような大きな存在でいつもそこに在るもの。そこから湧き出た小川が大河となり、海へ流れ着く。お母さんという存在は、その源流であるということ。どんな大河になるかは、この源流にあると考えた時、源流が豊かであれば安心して大河は育ちますが、源流が枯れてしまっては大河も枯れてしまいます。

お母さん大学ohanaでは、お母さんたちが豊かな源流を生み出せるよう、降り注ぐ雨のような存在でありたいと願い、これからもお母さんである皆さんを応援し続けていきます。

お母さん大学ohanaの開催報告は、内田侑希と運営前村が担当しています。

お母さん大学ohana

お母さん大学ohanaとは

三重県を中心に対面活動を中心に子育て支援を展開しています。 こんな時はどうしたらいいの?と悩んだ時、こうしたらいい!を学べる場所です。